仕事

塾講師の正社員はブラックか?について現役塾講師がお話しします【辞めたいなら転職もあり】

塾講師の仕事ってブラックなのだろうか?

こんな疑問に、現役塾講師がお答えします。

現在私は、大手とまではいきませんが、そこそこ規模の大きな塾で講師として働いています。

「就業時間が長そう」「営業が辛そう」といったイメージからブラックな印象が持たれやすい塾講師という職業について、現役塾講師の私がその実情を紹介していきたいと思います。

この記事を訪問して下さった、塾講師を選択肢に入れている就活生の方や私と同じく塾講師をされている社会人の方などの参考になれば幸いです。

本記事の内容
  • 【結論】塾講師はブラックです
  • 塾講師がブラックな理由
  • 塾講師のやりがいと向いているのはこんな人
  • 塾講師の仕事が辛い人がすべきこと

【結論】塾講師はブラックです。

はい、ぶっちゃけ塾講師はブラックです。

以下では、私が塾講師がブラックだと思う理由について紹介します。

休憩がほとんどない

まずは時間的な理由から。塾講師という仕事は出社してから退社するまで基本的に休憩がありません。

塾講師の一日の概要はこちら。

  • 13:30 出社
  • 14:00-14:30 ミーティング
  • 14:30-18:00 各種業務をこなす
  • 18:00-22:00 授業
  • 22:00-23:00 各種業務をこなす
  • 23:00 退社

塾によって差はあるかと思いますが、出社時間や授業の時間帯については変わらないはずなので、だいたいどこもこんなところかと。

毎日1時間休憩したことにはなっていますが、他の職業のように1時間お昼休憩、というような概念は存在しないため、実際は休憩がほとんどありません。

とはいえ、お腹はすくのでデスクでおにぎりを食べたり・・・というような感じですね。ご飯を食べない人も結構いたりします。

各種業務とは、授業準備やテストの作成、教室や会社全体の運営に関する様々な業務など多岐に渡ります。

加えて春夏冬の季節講習の前には、営業活動や生徒・保護者との面談も仕事内容に加わります。

営業が辛い

塾講師と言えば、生徒に対しての授業がメインの仕事だと思われがちですが、実際には営業がとても多いです。

学習塾は学校と違い、企業である以上利益を求めなければなりません。

少子化の進行や質の高い映像授業がスマフォで見られたりという世の中の流れが逆風となり、ただ塾を構えて授業をしているだけでは生徒は集まりませんし、その中でライバルの塾とも戦っていく必要があります。

よって積極的な営業が必須となります。

一般的に営業は、対法人か対個人かに分けられますが、学習塾で言う営業は100%対個人になります。

ダイレクトに人と関わり、サービスを売り込む必要があるため、精神をゴリゴリ削られます。

塾講師がやらなければならない具体的な営業はこちら。

  • 電話がけ
    ⇒季節講習前に以前利用していただいた生徒さんに対してまた来ませんかという勧誘の電話がけをします。

    私のところは社内システムに電話がけ用のリストがあり、そこからかけまくります。

  • 校門配布
    ⇒地域の小・中学校に出向いて案内を配布します。いわゆるビラ配りですね。夏は暑いし冬は寒いです。

    そしてホイホイ捨てられるビラを拾って帰らなければならないので、ちょっぴり惨めな気持ちになることも。

  • 合宿イベントやテスト会の動員
    ⇒こちらは現在通ってくれている生徒に対しての営業になります。

    こういった合宿イベントやテスト会への参加は生徒の成績向上には実際必要なのですが、自ら行きたい!というような生徒はほとんどいませんので、能動的に働きかけていく必要があります。

    私のところはノルマとまではいきませんが、毎回目標が設定されており、結構プレッシャーを感じます。そしてうまくいっていないとミーティングで殺されます。


どれも学習塾が利益を上げ、企業として存続するために必要な営業活動です。

しかし、「教えることが好き!」という動機から入社した方にとっては、あまりやりたくない仕事にあたるため、苦痛になりそうです。

はなまる

営業も上手くいけば楽しいんですけどね・・・そうじゃないときも多いです。

メンタルがやられる

塾講師の仕事内容の多くは対人になります。よって精神的に辛くなることも。

具体的なメンタル破壊イベントはこちら。

  • 保護者から退塾したいという連絡があったとき
    ⇒通ってくれている生徒とその保護者が不満を持ち、見限られることは辛い事です。

    また、退塾は売り上げ減に直結するため、上からプレッシャーをかけられます。

    仕方のない場合もありますが、同じような理由での退塾を繰り返すと殺されます。

  • 営業成績が悪いとき
    ⇒配属される教室にもよりますが、のほほんとしていては季節講習の受講者数の目標達成はまずありません。

    よって営業活動をバリバリする必要があります。

    あてがなくなってくると、もしかしたら?を期待して電話がけを行っていきますが、これが何時間もとなると辛いものがあります。

    他にも、イベントの動員や季節講習を受講してくれた生徒に入塾してもらえるよう面談を行ったり。上手くいけば楽しいですが、逆の時はきついです。

  • 生徒の質が悪いとき
    ⇒学習塾に通っている生徒はいわゆる良い子ばかりではありません。

    当たり前ですが、勉強が好きな生徒なんかそうそういません。

    こちらがどれだけ熱心に指導したとしてもそれにこたえてくれるかどうかはまた別問題です。


このように塾講師は精神的な負荷がかかりやすい仕事と言えます。

塾講師のやりがい

塾講師として働くことのネガティブな面を紹介しましたが、一方でその分やりがいのある素敵な仕事でもあります。


塾講師になる人の多くは、「子供が好き」「教えることが好き」「未来を担う子供たちの役に立ちたい」という思いを持ってこの仕事を選んでいます。

受験という生徒にとって人生がかかった一大イベントに直接関わり、未来を担う子供たちの教育に携わることができるのは学校の先生以外にはこの仕事しかないでしょう。

本気で生徒のことを考えながら働けば、生徒の成長を感じながら、ともに成長しつつ充実した日々を過ごすことができます。


また、個人塾以外の学習塾は基本的に複数の教室が展開され、数人でチームとなり1つの教室を運営していきます。

そのため、教室長になれば社長にならずとも教室単位で見ればある意味経営者のトップになることができ、運営を任されるので大きなやりがいがあります。

あわせて、教室単位では少人数のチームとしての仕事になるので、役職がない平社員でもアイデアを出したり、それを実際に行動に起こしたりと直接運営に関わることが可能です。

はなまる

やりがいのある仕事だということは間違いありません!


塾講師に向いているのはこんな人

以上を踏まえて塾講師に向いているのはこんな人です。

  • 子供が好き
  • 人と関わることが好き・得意
  • 営業が好き、または苦ではない
  • ネガティブな面に勝る大きなやりがいを持ってモチベーションを保てる

こんなところでしょうか。

実際に塾講師として働いている私が日々感じるは、「塾講師として働くことのネガティブな面よりも、塾講師という子供の成長に直接携わることのできる仕事の楽しさが勝っている人」が続けられる仕事であるということです。

要は「好きじゃないとやってられない仕事」ということですね。実際離職率がかなり高い業界です。

はなまる

気づいたら同期が辞めています(笑)


塾講師の仕事が辛いと感じている現役の先生方へ

最後に、「塾講師として働くことが辛い・・・」という思いからこの記事を読んでくださった現役塾講師の先生方へ私なりのメッセージを送りたいと思います。

楽観的になりましょう

塾講師は毎日多くの人と関わるだけでなく、学校と違って利益を上げなければならないのでストレスの多い仕事です。

ただでさえ、ストレスがかかるのに何かネガティブなことがあった時にいちいち落ち込んでいたら、メンタルが持ちません。

「まあいっか」と思える心の余裕を持ちましょう。役職のある先生以外はミスをしたとしても責任を取るのはどうせ上司なんですから。

もっと楽観的になってもいいんです。

一つ一つの仕事の意味を考えましょう

塾講師に限らずですが、仕事が単なる作業になってしまうとモチベーションを維持することができず、辛いです。

何のためにこの仕事をやっているんだろう…と。

そうならないためにも、一つ一つの仕事の意味を考えるようにしましょう。

例えば、営業活動で素早くノルマを達成することができれば、その分授業の準備を入念にできたり、余裕を持って生徒と接することができます。

テストの作成も、これを実際に生徒が解き、復習をすることで成績向上につながるのだと思えば、適当にやらず良い問題を作ろう、と思えます。

極論今やっている仕事は全てその先に、この塾を選んで来てくれている生徒、毎日疲れているはずなのに部活終わりに勉強しに来ている生徒、自分の未来に向かって勉強に励んでいる生徒たちの笑顔があると思えば、モチベーションが上がりませんか?

どうしても辛い場合は転職もあり

塾講師の仕事がどうしても辛い場合や、教室の人間関係が悪い場合などは転職も大いにありです。

学生時代アルバイトをしていたから何となくこの仕事を選んだ、という方もギャップに耐えられないかもしれません。


塾講師という仕事を通して身に付くスキルは、広く社会に通用するスキルかどうか?という観点で見たときに、どうしても弱いという現状があります。

そのため、塾講師という仕事が大好きで、定年まで続けたい!という方は問題ありませんが、そこまでの熱意がなかったり、会社に対する不満があったりする方は転職も視野に入れておきましょう。

転職に関しては早め早めに行動しておくことが賢いです。

30代・40代と年齢を重ねてしまうと転職は難しくなりますし、転職サイトに登録して気になる求人をチェックしておくだけでも、自分の中に転職という選択肢ができて心の余裕が生まれます。


はなまる

辛い!もう駄目だ!となった時に何もできず鬱になってしまったりすると目も当てられませんので、私も転職サイトには一応登録しています。無料ですしね。

今すぐ転職する気はなくとも、転職サイトに登録しておくと、自分の適性に合った求人の情報や今の会社よりも好待遇な求人の情報を手に入れることができるかもしれません。

いざとなったときの逃げ道を作っておくことはメンタルに優しいです。

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以上、塾講師はブラックか?というテーマで現役塾講師の視点でお話しさせていただきました。

塾講師になることを考えている就活生の方や、現役で塾講師をされている方などの参考になれば幸いです。